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フェリーでナポリを離れ、遠く雪を冠ったヴェスヴィオ山を眺めながらプローチダ島へ

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プローチダ島1 /Procida


プローチダ島1 /Procida

お国柄とはいいながら、我慢するしかないのか


2011年12月17日(土)14時発のフライトが遅れ、関西国際空港を15時20分に発つこととなった。ローマ空港に着いたのが現地時間の20時35分で、乗り継ぎの時間は十二分にあるはずのスケジュールだったが、いつの間にか慌ただしく時間だけが過ぎて行った。実は入国にも手間取ったのだ。
日本と違って海外では、行列する入国者のことなどお構いなしで、ひたすらマイペースでパスポートチェックをする国が多い。入念にチェックするために時間がかかるのであれば許せるが、どうみてもそうとは思えない。「入国させてやるのだから、おもむろにじっくり時間をかけて...」という訳ではないかも知れぬが、トロトロしていて腹立たしい。ここローマもその部類に属していた。二つの箇所でパスポートチェックをしていたのだが、相当待たせたあげく、行列も少なくなった頃を見計らったとでも思いたくなるような頃合いに、ようやく三つ目のチェックゲートを増やしたのだ。頭はカリカリ、『意味がわからない!』とはこのことだ。
吾輩たちは心を鎮め、国内線に乗り継ぐため、大急ぎでナポリ行きの出発ゲートB14に向かった。こんなときの大きな空港はたまらなくくたびれる。重たいトランクを引きずりながら、足を棒にして5〜600mを小走りに、やっとの思いでついたのがフライト10分前だった。
ホテルのベッドに横になれたのは、12月17日の23時55分(日本時間18日午前7時55分)だから、尾道の家を出てから24時間くらい経っているのだと、時差ぼけも知らず、時間の流れを振り返っていた。AZ(アリタリア航空)でのナポリ入りは、正味のフライトが約14時間だったというのに....。

記憶から目覚めたら、目の前に美しいプローチダ


今日は12月18日。メモ書きしたノートに目をやり、一人頭の中でブツくさ言いながら思い出していたら、アッという間にナポリから一番近い島、吾輩たちがめざすプローチダ島のグランデ港についてしまった。
グランデ港に上陸して、お目当てのコッリチェッラ地区の町並みを見ようとミニバスの1.1€のチケットを購入した。さて、ミニバスに乗ろうとキョロキョロあたりを見回したが、バス停もバスらしき車両もどこにもない。とにかく探してみるかと、それらしき場所に向かって歩いていった。同行のイタリア人フランチェスカが老婆に話かけ、何か聞いている。彼女曰く「何を言っているのか、さっぱり判らなかった。」どうやら、老婆の訛りがひどくイタリア北部の生まれのフランチェスカには外国語のようだったらしい。
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そんなわけで、やっとミニバスが来たので乗ろうとしたが、何とドライバー君が言うには「島中を巡るミニバスは、故障で今日は動かない!!」。購入したバスチケットは記念の栞となった。
諦めてタクシーを探しに港の桟橋に戻った。今度はタクシーは数台あったが、ドライバーがいない。待っていると、どこからともなくおもむろに先頭車両のドライバーが歩いてきた。漸く出発だ。
5〜6分も走っただろうか、我々は城跡の入口で降ろされた。これから先は進入禁止だという。仕方が無い。それではと、デジタルカメラを片手に路上観察を楽しみながら、急な坂道をテクテク登って行った。
20分もあったら島を一周できるという小さなプローチダ島の高台に城跡がある。この場所から見えるのが、我々が楽しみにしていたパステルカラーのコッリチェッラ地区の町並みだ。空を覆う分厚い雲の合間から、ときおり大陽が吾輩たちに明るい日差しを与えてくれた。わずかな時間、太陽光が照らし出す町並みが目の前で感動的な色彩を放つ、実に美しい!!
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